講座
胎盤機能不全症候群と過熟児について
山本 高治郎
1
,
奥平 昌彦
1
1聖ルカ国際病院小児科
pp.36-39
発行日 1959年6月1日
Published Date 1959/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201699
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未熟児の定義は周知の通り生下時体重が,2,500g以下の場合すべて未熟児として取り扱われる.しかし過熟時の定義はむずかしい.生理的在胎期間を超えて胎児が在胎すると,その体重は増加しつづけることを止めて,逆に減少しはじめるからである.この体重の少い過熱児の場合に取扱いは慎重にされねばならない.予定日を甚しく過ぎた妊娠は人工的に分娩を促進すべきか——についての問題も大きいが,ここでは小児科の先生に未熟児と同様に過熟児をどう扱つたらよいかについて述べていただこう.
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