Japanese
English
産科 胎盤
胎盤機能不全症候群
Placental dysfunction syndrome
水野 潤二
1
Junji Mizuno
1
1関西医大
pp.297-299
発行日 1962年4月10日
Published Date 1962/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202609
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緒言
1954年Cliffordは,妊娠期間からすれば当然過熱児である筈の新産児において見られることのある一連の栄養失調症状群を,過熟児症候群Postmaturity syndromeと名付けた。しかしその後,かかる症候群を呈する新産児は過期産児に見られることが多いが,正期産児,時には早産児にも認められることが明かとなり,その原因は胎盤の変性に基く機能不全による酸素と栄養の胎児への供給不足によると解されるに到つたことから,胎盤機能不全症候群と称せられる様になつた。本症候群は先ず小児科方面において取上げられたのであるが,しかしその後産科方面においても注目せられる様になり,現在産科においても重要な課題の一つに数えられているものである。
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