研究の頁
産婦触診法
斎藤 すみ
1
1賛育会病院
pp.64-68
発行日 1955年6月1日
Published Date 1955/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200873
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Ⅰ.序論
従来迄の産婦触診法の目的は胎位胎向のみに重点がおかれた様でありますが私は胎位胎向をしる事は勿論併せて胎勢をも詳細に観察して異常の早期発見につとめ,ひいては無用の内診を極力避けると云う意味からも正確なる触診法の熟練は,助産婦にとつては欠く事のできない問題であると思います.産婦の胎勢の診断は,内診による事が最も早く,且正確ではありますが,なるべく細菌感染の機会を避けると云う事は,何如に抗生物質が発達した今日とは云え,望ましいのではないかと思いここに私見をのべてみたいと思います
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