社会,動向
この世界的なるもの
長谷川 泉
pp.62-63
発行日 1955年6月1日
Published Date 1955/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200872
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卓球日本が全世界で三度覇をとげたりまたボストン・マラソンで浜村選手が優勝したり,世界的なレベルで問題が出され,その評価が下され,世界的に認められることはうれしいことである.これはなにも日本人だけに限つたことではないだろうが,今の日本人にとつてはうれしいニユースにちがいない.
私達はかつて,湯川秀樹博土がノーベル賞を受賞したり,白井がフライ級の世界チヤンピオンになつたり,オリンピツクの水泳や体操やレスリングで優勝旗が掲げられたときにそのような感慨を持つたと思うのだが,どうも,このことの背後にはそのような機会に多くめぐまれなかつたことが反映していると思う.
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