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篠原君を憶う
梅沢 実
1
1群馬大
pp.16-18
発行日 1954年4月1日
Published Date 1954/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200580
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夜晩く床について,眠れないままに若き日の思い出をとりとめもなくたどり楽しむうちいつしか眠つて終うことがよくある.確かに若い時代の思い出は楽しくなつかしいものでしばしば心の慰めとなり,又希望と勇気とを与える.
自分はたまたま故人篠原の告別式に列席して,故人の写眞の前に立つたとき,ありし日の故人についてのいろいろな追憶が走馬燈のように頭の中を去来するのを覚えた.そしてその後幾日かして,靜かにもう一度故人を追憶する機会が与えられることを非常に感謝している.ここに故人についての幾つかの思い出を紹介して,共に故人を慕い偲び度いと思う.
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