紹介
ウイリアム・コーデル博士を憶う
林 宗義
1
,
林 貞李美
Tsung-yi Lin
1
1ミシガン大学精神衛生学
1School of Public Health, The University of Michigan, U.S.A
pp.459-464
発行日 1973年4月15日
Published Date 1973/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202019
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ウィリアム・コーデル博士は1972年3月24日ベセスダで美枝子夫人およびひとり娘シャシに見守られて享年51歳で癌で亡くなられた。世界の学界は,一人の最も有名な創造力に富んだ学者,とくに文化と精神医学研究の権威である人を失ったのである。
コーデル氏は,1920年9月28日,オハイオ州のシンシナティ市に生まれ,シカゴ大学卒業後,同大学で人類学を専攻し,1948年に学士,1950年に博士号を獲得された。その直後,人類学講師としてエール大学の精神科教室に勤務され,それからハーバード大学社会関係研究所の講師,ついで助教授として,さらに同大学医学部精神科教室の社会人類学研究員として1960年まで勤務された。その間1年間マクレン病院の社会科学研究部長を兼任された。その後1960年からベセスダの国立精神医学研究所社会環境研究部の「人格と環境」研究科の主任として逝去に至るまで活躍をされた。
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