講座
無痛分娩について
竹内 繁喜
1
1都立築地産院
pp.14-18
発行日 1952年12月1日
Published Date 1952/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200224
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Ⅰ 無痛分娩雜感
助産婦が分娩介助をしないアメリカの無痛分娩は周知の事柄ですし,歐州で,イギリス,フランス,ドイツ,スエーデン,ノルウエー等では助産婦がガス麻醉を産婦に應用している事も既によく知られています。
今年始め厚生省の金子看護課長がニユージランドでの会議に出席して帰られてからの話にも,同地の助産婦が分娩にガス麻醉を用いている事を話されたし,極最近ソ連を視察された高良女史の話の中にもソ連の無痛分娩が載せられていました。ソ連の場合のは,方法がよく判りませんが,話の樣子からは所謂自為分娩(natural childbirth)の中に強調されている"暗示"に近い点が可成りもある樣です。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.