Japanese
English
特集 無痛分娩の実際
サドル麻酔による無痛分娩
Painless delivery using saddle-block anesthesia
竹内 繁喜
1
Shigeki Takeuchi
1
1都立築地産院
pp.629-635
発行日 1965年8月10日
Published Date 1965/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203313
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
私たちがサドル麻酔分娩を始めたのは,昭和26年8月で,それからもう13年の月日が流れている。経験例数が集まるたびに3〜4回にわたって,その成績を学会などで報告発表してきたが,このシンポジュウムで,改めて,今までの例数を全部まとめて,まつたく臨床的な見地から検討してみることにした。実施方法については,今日まで数回にわたって説明してきたし,このシンポジュウムで説明する時間の余裕もない。しかも簡単な操作だから,詳細は省略する。原則として,鎮静催眠剤による前処置,サドル麻酔,会陰中央切開,出口鉗子または吸引による娩出,切開縫合となる。また注入麻酔薬は,始め2年間は主として米国製ポントカインを使つたが,その後はもつぱら高比重のヌペルカインを,0.5〜0.8cc使っている。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.