Japanese
English
特集 非がん性疾患の緩和ケアとリハビリテーション医療
摂食嚥下障害—認知症に対する「食支援」の進め方
How to promote “dietary support” for dementia
齋木 章乃
1
,
戸原 玄
1
Akino Saiki
1
,
Haruka Tohara
1
1東京科学大学摂食嚥下リハビリテーション学分野
1Department of Dysphagia Rehabilitation, Division of Gerontology and Gerodontology, Institute of Science Tokyo
キーワード:
摂食嚥下
,
認知症
,
経口摂取支援
Keyword:
摂食嚥下
,
認知症
,
経口摂取支援
pp.1289-1296
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203283
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
本邦の高齢化率は29.1%(2023年推計)と世界的に見ても高く,すでに超高齢社会となっている.そして,高齢者での認知症の有病者数は2025年には472万人に達するといわれており,有病率は12.9%にまでのぼるとの推計もある.加齢は認知症の最大のリスクファクターであり,認知症の罹患率は加齢とともに上昇することから,今後の高齢化の進行に伴い,認知症のさらなる増加が見込まれる1-3).
本稿ではこの増加する認知症と,その進行に伴う摂食嚥下障害に関して,「食支援」という観点から言及していく.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.