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実践講座 高度肥満症患者のリハビリテーション治療・3
高度肥満症患者に対する福祉機器の選定
Selection of welfare equipment for severely obese patients
武末 大藏
1
Daizo Takesue
1
1帝京大学スポーツ医科学センター
1Teikyo University Institute of Sports Science & Medicine
キーワード:
耐荷重量
,
全身合併症
,
褥瘡
,
介護負担
,
ADL低下
Keyword:
耐荷重量
,
全身合併症
,
褥瘡
,
介護負担
,
ADL低下
pp.959-964
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203214
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高度肥満症とは,ボディマス指数(body mass index:BMI)が35以上であり,肥満に起因・関連し減量を必要とする健康障害,または内臓脂肪の蓄積の状態を指す1).高度肥満症患者は,その特徴からさまざまな疾患を併発するリスクが高く,日常生活動作(activities of daily living:ADL)の低下を来しやすい.
米国における報告2)では,肥満のある老人ホーム入所者は,ADL 10項目中9項目を完了するために2人以上の介助を必要とする可能性が高く,肥満を考慮しない支払い方法の見直しが必要との意見もある.また別の報告3)では,肥満のある高齢者は正常体重の高齢者に比べてADL障害の割合が高く,さまざまな理由から介助を受けられる割合が低いことが示された.このような介助の格差は,移動と移乗の介助において最も大きかったと報告されており,介護負担が大きいために活動機会が阻害されADL低下につながるケースも考えられる.
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