巻頭言
二人の恩師
濱田 全紀
1
1岡山大学病院総合リハビリテーション部・リハビリテーション科
pp.885
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203200
- 有料閲覧
- 文献概要
私の人生には,あまたの恩師がいる.なかでも子供の頃の二人の恩師,T先生とU先生は医師としての私に大きな影響を与えてくださった.
私が医師になり,切断に関するリハビリテーション治療にかかわるようになったのは,自分自身が患者として股関節離断の手術を受けたことに始まる.小学6年生のとき,左膝の腫脹と痛みのために歩くのもままならなくなり,地元の外科では治療困難で,岡山大学整形外科を受診した.すぐに入院となり検査を受け,骨肉腫と診断された.その当時は切断するしかなかったため,股関節離断の手術を受けた.約4か月のリハビリテーション治療の後,松葉杖を使用しての義足歩行が可能となり退院することができた.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.