特集 急変に備える 予防処置から緊急対応まで
【ミニレクチャー】
事務職員と学ぶCPR+AEDトレーニング
田中 秀治
1
,
津波古 憲
1
1国士舘大学大学院救急救命システムコース
キーワード:
心肺蘇生法(CPR)
,
AED
Keyword:
心肺蘇生法(CPR)
,
AED
pp.402-407
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101417
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病院職員がBLSを学ぶ意義
2006年度の報告によると,会社などの仕事場における救急搬送は年間で126,042件にのぼると報告されており,病院においてはさらにこの発生度は高いと思われます.病院内には医師や看護師もいますが,倒れた人に直ちに処置を行う機会は,やはり院内の至るところにいる事務職員が圧倒的に多いでしょう.まず事務職員が勇気をもって処置を行うことの重要性を再認識してください.
突然倒れた人の心臓は震えて血液が全身に送れない状態,いわゆる心室細動になっていることが70~80%といわれています.そのため,1分でも1秒でも早く心室細動をとり,心臓を正常な動きに戻すことが命を救うために不可欠です.では,どのような処置を行えば良いのでしょうか.
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