Japanese
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研究と報告
長期安静臥床が必要な化膿性脊椎炎保存治療患者の在院日数に関する因子の分析
Investigation and analysis of factors related to the hospital stay of patients with acute pyogenic spondylitis who require long-term bed rest and conservative treatment
本村 聖也
1
,
杉山 統哉
1
,
曽我 大
1
,
松岡 恵美
1
,
野﨑 和哉
1
,
田中 宏太佳
2
,
伊藤 圭吾
3
Seiya Motomura
1
,
Motoya Sugiyama
1
,
Masaru Soga
1
,
Megumi Matsuoka
1
,
Kazuya Nozaki
1
,
Hirotaka Tanaka
2
,
Keigo Ito
3
1中部労災病院中央リハビリテーション部
2中部労災病院リハビリテーション科
3中部労災病院整形外科
1Department of Central Rehabilitation, Chubu Rosai Hospital
2Department of Rehabilitation, Chubu Rosai Hospital
3Department of Orthopedics, Chubu Rosai Hospital
キーワード:
化膿性脊椎炎
,
保存治療
,
安静臥床
,
早期歩行トレーニング
Keyword:
化膿性脊椎炎
,
保存治療
,
安静臥床
,
早期歩行トレーニング
pp.641-646
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203142
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要旨 [はじめに]長期安静臥床を要した化膿性脊椎炎保存治療者の離床後在院日数を短縮させる要因について分析した.[対象]2014年4月1日〜2022年12月31日の間に,当院整形外科にて化膿性脊椎炎もしくは化膿性椎間板炎と診断され入院となり,理学療法が行われた36名を対象とした.[方法]離床後の在院日数を従属変数,性別,年齢,安静臥床日数,既往歴の有無,歩行トレーニング開始までの日数,離床開始直近時のC反応性蛋白値を独立変数とした強制投入法による重回帰分析を実施した.[結果]安静臥床日数(β=0.47,p<0.01)および歩行トレーニング開始までの日数(β=0.34,p<0.05)が関連する因子として抽出された.モデルの決定係数R2は0.446(p=0.006)であった.[結論]長期安静臥床を要した化膿性脊椎炎保存治療者の離床後の在院日数を短縮する要因として,安静臥床期間が短いこと・離床トレーニング開始から早期に歩行トレーニングを実施していることが示唆された.
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