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入門講座 小児リハビリテーションに必要な評価法・2
新版K式発達検査2020
Kyoto Scale of Psychological Development-2020
大谷 多加志
1
Takashi Otani
1
1京都光華女子大学健康科学部心理学科
1Department of Psychology, Faculty of Health Science, Kyoto Koka Women's University
キーワード:
発達年齢
,
発達指数
,
発達アセスメント
Keyword:
発達年齢
,
発達指数
,
発達アセスメント
pp.179-184
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202749
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新版K式発達検査は,Kyoto式という名のとおり,京都で開発された発達検査であり,その起源は戦後間もない1950年頃にさかのぼる.K式発達検査の前身にあたるのが,京都市児童院(現 京都市児童福祉センター)で使用されていた3種類の検査である.満1歳までの乳児を対象とした尺度であるKJ式乳幼児発達検査,満1歳から就学期までの子供を対象としたK式乳幼児発達検査,2歳6か月から14歳超までの子供に適用できる京都ビネー個別知能検査の3つの検査が,京都市児童院の院内検査として使用されており,これらの検査にはビネー式知能検査のほか,ゲゼルの発達診断などからさまざまな検査項目が採用されていた.
当初はこのように京都市児童院でのみ使用されていたが,ほかの相談機関においても使用したいという要望が高まっていた.そのため,この3種類の検査を統合して標準化が行われ,1980年に現在の発行所である京都国際社会福祉センターから,新版K式発達検査として公刊された.その後,1983年の新版K式発達検査増補版,2002年発行の新版K式発達検査2001を経て,現在は新版K式発達検査2020が最新版として発行されている.新版K式発達検査2020に至るまでの過程と,その間の検査内容の変更点などを表1にまとめた.
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