Japanese
English
特集 NICUからのリハビリテーション
ハイリスク児のフォローアップ
Follow-up of high-risk infants
石井 のぞみ
1
Nozomi Ishii
1
1白梅学園大学子ども学部子ども学科
1Faculty of Child Studies, Department of Child Studies, Shiraume Gakuen University
キーワード:
ハイリスク児
,
フォローアップ
,
NICU
,
キーエイジ
Keyword:
ハイリスク児
,
フォローアップ
,
NICU
,
キーエイジ
pp.609-614
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203136
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はじめに
本稿では,新生児集中治療室(neonatal intensive care unit:NICU)退院後9歳までのハイリスク児に対するフォローアッププログラムについて述べるが,当然ながら,ハイリスク児と一言で言ってもNICUに入院する理由は早産や低出生体重のみではない.対象や目的によってフォローアッププログラムは異なり,項目・時期・疾患などの区分によっても,実際は細かく内容が異なるものである1).したがって本稿では総論として,種々のフォローアッププログラムの基軸となる,極低出生体重児を対象としたプログラム2,3)を中心に説明する.
このプログラムは,1990年代にNICU退院後のハイリスク児支援ならびに予後を多施設共同研究し周産期医療にフィードバックすることを目的として創設されたハイリスク児フォローアップ研究会で原形が作成され,その後,2000年代以降は本邦唯一の極低出生体重児データベースを管理運営する新生児臨床研究ネットワーク(Neonatal Research Network:NRN)においても広く使用されてきたものである.
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