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調査
就労移行支援事業を利用した失語症者の就労—川崎市の地域リハビリテーションセンターにおける調査
Employment of person with aphasia using the transition support program for employment: survey at a regional rehabilitation center in Kawasaki city
齋藤 薫
1,2
Kaoru Saito
1,2
1川崎市社会福祉事業団れいんぼう川崎
2川崎市北部リハビリテーションセンター
1Kawasaki City Social Welfare Corporation, REINBOU Kawasaki
2Kawasaki City Northern Rehablitation Center
キーワード:
就労移行支援事業
,
失語症
,
復職
,
一般就労
Keyword:
就労移行支援事業
,
失語症
,
復職
,
一般就労
pp.999-1003
発行日 2023年9月10日
Published Date 2023/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202931
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要旨 【背景】川崎市の地域リハビリテーション体制における失語症者の就労支援は,退院直後からのアウトリーチによる在宅支援に引き続き,必要に応じて通所事業を用い,多職種でシームレスに行うことをめざしている.この体制における支援の効果を知るとともに,今後に役立てるために川崎市北部リハビリテーションセンター就労移行支援事業における支援の結果を調査した.【対象】2018年度以降2021年9月までに支援を終了した失語症者13例.【方法】支援記録の後方視的調査.一般就労群とそれ以外の群を比較した.【結果】8例が一般就労し,そのうち7例は復職であった.失語症が重度であったのは2例のみ,動作性知能指数(performance intelligence quotient:PIQ)は6例で90以上であり,全例でできる作業を具体的に特定できていた.【結語】過去の報告と同様,失語症が軽度でPIQの高い例が一般就労に至っており,一般就労率も同等であった.安易に退職せず,できる作業を明確にすることが一般就労のために重要と考えた.
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