Japanese
English
短報
身体的フレイルを評価する新しいシステムの開発
A novel assessment system of physical frailty
陳 隆明
1
,
戸田 晴貴
2
,
大森 清博
2
,
福井 克也
2
Takaaki Chin
1
,
Haruki Toda
2
,
Kiyohiro Omori
2
,
Katsuya Fukui
2
1兵庫県立総合リハビリテーションセンター
2兵庫県立福祉のまちづくり研究所
1Hyogo Rehabilitation Center
2Hyogo Institute of Assistive Technology
キーワード:
身体的フレイル
,
後期高齢者
,
健康寿命
,
評価方法
Keyword:
身体的フレイル
,
後期高齢者
,
健康寿命
,
評価方法
pp.995-998
発行日 2023年9月10日
Published Date 2023/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202929
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要旨 日本の高齢者の平均寿命は延伸しているが,平均寿命と健康寿命との差は大きくは改善していない.身体的フレイルのリスクの高い高齢者を早期に発見し,適切な介入によって健康寿命を延伸し,要介護状態となることを予防する取り組みは重要である.しかし,身体的フレイルの評価には握力や歩行速度など身体能力を実測するための手間を要し,簡便な評価方法とは言えない.したがって,簡便に,しかもごく短時間で身体的フレイルのリスク評価をできるシステムの開発が日常臨床に必要である.今回,筆者らが開発した新たなシステムにより,95名の高齢者を対象に,基本チェックリストで判定した身体的フレイルのリスク状態を,精度72.9%,感度66.7%,特異度75.8%,陽性的中率56.0%,陰性的中率83.1%で評価できることが明らかとなった.
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