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特集 高次脳機能障害者を地域で支える
就労移行支援事業所における就労支援の実際
Actual support for persons with higher brain dysfunction in employment transition support offices
扇 浩幸
1
Hiroyuki Ohgi
1
1リニエワークステーション中野
1Linie Work Station Nakano
キーワード:
高次脳機能障害
,
就労移行支援
Keyword:
高次脳機能障害
,
就労移行支援
pp.935-942
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203210
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はじめに
高次脳機能障害者数は全国で約27万人,そのうち勤労世代である18歳以上65歳未満は約7万人と推定されている1).勤労世代の高次脳機能障害者に対する就労支援のサービスは拡充されつつあるが,いまだ十分とは言えない.就労移行支援事業所の数は,2023年10月時点で3,301か所となっている2).そのうち,2014年の田谷ら3)の調査では,高次脳機能障害者支援の経験のある事業所は35.8%にとどまっていたが,2021年の武澤ら4)の調査では51.3%まで増加している.
本稿ではこうした現状を踏まえ,就労移行支援事業所の現状について概説したのち,就労移行支援事業所における高次脳機能障害者支援の実際と課題,今後の展望について事例を通してまとめる.
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