Japanese
English
研究と報告
背臥位におけるヒラメ筋エコー評価の再現性
The reliability of ultrasound for evaluation of soleus muscle in the supine position
澤井 翔太
1,2
,
有薗 信一
2
,
福田 吉辰
2,3
,
杉谷 竜司
2,4
,
俵 祐一
2
,
鈴木 康介
2,5
,
金原 一宏
2
Shota Sawai
1,2
,
Shinichi Arizono
2
,
Yoshitatsu Fukuta
2,3
,
Ryuji Sugiya
2,4
,
Yuichi Tawara
2
,
Kosuke Suzuki
2,5
,
Kazuhiro Kinpara
2
1静岡県立総合病院リハビリテーション科
2聖隷クリストファー大学大学院リハビリテーション科学研究科
3朝日大学病院リハビリテーション部
4近畿大学病院リハビリテーション部
5静岡市立静岡病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, Shizuoka General Hospital
2Graduate School of Rehabilitation Sciences, Seirei Christopher University
3Department of Rehabilitation, Asahi University Hospital
4Department of Rehabilitation, Kindai University Hospital
5Department of Rehabilitation, Shizuoka City Shizuoka Hospital
キーワード:
ヒラメ筋
,
超音波画像診断装置
,
急性期理学療法
Keyword:
ヒラメ筋
,
超音波画像診断装置
,
急性期理学療法
pp.433-441
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202804
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 [目的]背臥位におけるヒラメ筋エコー評価の再現性を検討することである.[方法]対象は健常成人男性.日内再現性は30例,日間再現性は20例を募集した.エコーでヒラメ筋の筋厚,筋断面積,筋輝度を測定した.日内再現性は,測定肢位(腹臥位,背臥位)とプローブの向き(短軸,長軸)を変更した4条件で実施した.測定は連続3回実施し,1,3回目の値を用いた.日間再現性は,日内再現性が高いと判断した背臥位短軸で実施した.測定は,1,2日目それぞれ連続3回実施し,平均値を用いた.Bland-Altman解析を用い,一致限界(limit of agreement:LOA)の大きさと系統誤差の有無より再現性を検討した.[結果]日内再現性は腹臥位短軸で系統誤差は認めず,先行研究と同様のLOAであった.背臥位短軸は,筋厚,筋断面積で系統誤差を認めなかった.筋輝度は系統誤差を認めた.日間再現性は,すべての項目で系統誤差を認めず,LOAも腹臥位短軸と同様であった.[結語]背臥位におけるヒラメ筋エコー評価は,短軸で3回の平均値を用いることで高い再現性が確認された.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.