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研究と報告
カーフレイズにおける上肢支持量,足関節角度が下腿三頭筋活動量に与える影響
Effects of upper limb support and talocrural plantar flexion angles on triceps surae muscle activity during standing calf raises
脇野 俊貴
1
,
小林 量作
2
Toshiki Wakino
1
,
Ryosaku Kobayashi
2
1医療法人愛広会豊浦病院
2新潟医療福祉大学リハビリテーション学部理学療法学科
1Medical Corporation Aikokai Toyoura Hospital
2Department of Physical Therapy, Faculty of Rehabilitation, Niigata University of Health and Welfare
キーワード:
カーフレイズ
,
ロコモティブシンドローム
,
腓腹筋
,
ヒラメ筋
Keyword:
カーフレイズ
,
ロコモティブシンドローム
,
腓腹筋
,
ヒラメ筋
pp.155-160
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201560
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要旨 【目的】片足カーフレイズ時の上肢支持量と足関節底屈角度の変化が下腿三頭筋活動へ及ぼす影響を測定し,効果的なトレーニング条件を検討する.【方法】健常成人男性10名を対象に腓腹筋(内側頭,外側頭),ヒラメ筋の筋電図を測定した.課題動作は上肢支持量3条件(0%支持,体重の10%支持,20%支持),足関節角度3条件(底屈15°,底屈30°,最大底屈45°)の組み合わせ計9条件で片足カーフレイズを行った.【結果】3筋ともに上肢支持量減少,足関節角度増加で筋活動増加が示された.「0%支持」と「最大底屈45°」の組み合わせで,3筋ともに筋力向上に効果的とされる最大随意性収縮の約60%以上の筋活動が得られた.腓腹筋内側頭,ヒラメ筋では条件の一方が「1指支持」あるいは「最大底屈45°」であれば,最大随意性収縮の40%以上の筋活動が得られた.【結語】上肢支持量と足関節角度の組み合わせにより,対象者に適したトレーニング条件を選択できることが示唆された.
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