Japanese
English
実践講座 リハビリテーション治療に生かすエコー・4
排泄ケアにおけるエコーの活用
Elimination care using ultrasound devices
玉井 奈緒
1
,
松本 勝
2
,
三浦 由佳
3
,
真田 弘美
4
Nao Tamai
1
,
Masaru Matsumoto
2
,
Yuka Miura
3
,
Hiromi Sanada
4
1横浜市立大学医学部看護学科
2石川県立看護大学看護学部成人看護学
3藤田医科大学社会実装看護創成研究センター
4石川県立看護大学
1Department of Adult Nursing, School of Medicine, Yokohama City University
2Ishikawa Prefectural Nursing University
3Research Center for Implementation Nursing Science Initiative, Research Promotion Headquarters, Fujita Health University
4Ishikawa Prefectural Nursing University
キーワード:
超音波画像診断装置
,
排尿ケア
,
排便ケア
Keyword:
超音波画像診断装置
,
排尿ケア
,
排便ケア
pp.425-431
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202803
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排泄とは,物質代謝の結果生じた不要になった老廃物を体外に排出することであり,排泄物には尿や便,汗などがある.排泄は人が生きていくために必要不可欠な行為であり,人としての尊厳や自己実現にかかわるため,大変重要である.
現在日本は超高齢社会の到来に伴い,運動機能や認知機能が低下した高齢者の自立を支援するケアへの取り組みが進められている.排泄ケアにおいても,高齢者が残された能力で良好かつ最大限自立した排泄ができるような支援が求められており,その1つとして2016年に診療報酬として「排尿自立指導料」が新設された.その後,排尿自立指導料を申請する病院数が増加し,2020年度の改定では,入院中の患者に対する包括的排尿ケアの評価は,基本診療料のなかの「入院基本料等加算」として,「排尿自立支援加算」が新設された.これまでの「排尿自立指導料」は,入院中の患者以外を対象とした包括的排尿ケアの評価に対する「外来排尿自立指導料」に変更となった.また「排尿自立支援加算」となったことで,算定可能な入院料が拡大され,「地域包括ケア病棟入院料」,「回復期リハビリテーション病棟入院料」,「精神科救急入院料」,「精神療養病棟入院料」などで新たに算定可能となった1).このように病棟と外来を通して,患者の排尿自立を支援することの重要性の理解が進んでいる.
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