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実践講座 神経発達症の診療・7
神経発達症への薬物療法
Clinical evaluation and diagnostic process: drug therapy for nerve developmental disorders
米山 明
1
Akira Yoneyama
1
1全国療育相談センター
1National Medical and Educational Consulting Center for Children
キーワード:
神経発達症
,
薬物療法
,
心理社会的治療
,
環境調整
Keyword:
神経発達症
,
薬物療法
,
心理社会的治療
,
環境調整
pp.185-191
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202750
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神経発達症(発達障害)は,「中枢神経系に何らかの機能障害があると推定される」障害と推定されている.日本においては,発達障害への支援は,「発達障害者支援法」註1)(2005年施行),「特別支援教育」(2007年開始)により広まった.それぞれの地域で教育,福祉,保健・医療などの関係機関が連携した,本人の発達支援とその育ちの基盤となる家族への支援が求められている.本稿では,精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 5th ed:DSM-5)1)の診断カテゴリーに基づき,神経発達症(群)の薬物療法について述べる.
神経発達症(群)のある子供に生じる家庭,保育園(幼稚園や児童発達支援機関を含む),学校,日常生活・社会生活のなかでの困難に対する介入や支援は,環境調整や各種の心理社会的治療などが中心(別項を参照)となるが,神経発達症における中枢神経系の機能やその病態の解明が進み,薬物療法は進歩した.
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