Japanese
English
研究と報告
重症心身障害児の骨盤形態と座位時圧中心位置の関係
The relationship between pelvic morphology and sitting pressure center position in patients with severe motor and intellectual disabilities
増田 一太
1,2
,
川村 和之
1
,
大井 崚
1,3
,
小松 真一
4
,
来田 宣幸
5
Kazuto Masuda
1,2
,
Kazuyuki Kawamura
1
,
Ryo Ohi
1,3
,
Shinichi Komatsu
4
,
Noriyuki Kida
5
1国際医学技術専門学校理学療法学科
2立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構
3大須病院リハビリテーション科
4一般社団法人Re Smile
5京都工芸繊維大学基盤科学系応用生物学域
1Department of Physical Therapy, International institute of Medical Therapy
2Ritsumeikan University Research Organization of Ritsumeikan Global Innovation
3Department of Rehabilitation, Osu Hospital
4Re Smile Incorporated
5Faculty of Arts and Sciences, Kyoto Institute of Technology University
キーワード:
脳性麻痺児
,
骨盤形態異常
,
座位姿勢
Keyword:
脳性麻痺児
,
骨盤形態異常
,
座位姿勢
pp.397-403
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202477
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要旨 [背景]重症心身障がい児の骨盤形態の非対称性と座位姿勢との関連について,十分な調査が行われていない.本研究の目的は,重症児の骨盤形態と座位時圧中心(以下,座圧中心)位置の関係を明らかにすることである.[対象]重症心身障がい児デイサービスを利用する7歳から18歳までの15名(平均年齢11.8±3.9歳)とした.[方法]骨盤形態は,骨盤外計測法より得られた計測値を用い,骨盤の開き度と捻じれ度を算出した.車椅子座位時の座圧中心位置は,圧力分布測定ツールを用い計測した.[結果]骨盤の捻じれ度は1.00±0.40であった.座圧中心の変位量は,7.7±1.7cmであり,捻じれ度との間に中等度の正の相関があった.特に左右方向成分との間に中等度の正の相関があった.[結語]骨盤の捻じれ度と座位時の左右方向成分の圧中心位置と関係が深く,座位時前額面アライメントの正中化が骨盤形態異常の抑制に重要であることが示唆された.
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