Japanese
English
調査
多発性硬化症のリハビリテーション支援を目的とした現況調査
Current survey for rehabilitation of multiple sclerosis
近藤 夕騎
1
,
松永 彩香
1
,
小笠原 悠
1
,
加藤 太郎
1
,
山本 達也
1
,
西田 大輔
2,3
,
水野 勝広
1,3
Yuki Kondo
1
,
Ayaka Matsunaga
1
,
Yu Ogasawara
1
,
Taro Kato
1
,
Tatsuya Yamamoto
1
,
Daisuke Nishida
2,3
,
Katsuhiro Mizuno
1,3
1国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院身体リハビリテーション部
2東海大学医学部リハビリテーション科学
3慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
1Department of Physical Rehabilitation, National Center Hospital, National Center of Neurology and Psychiatry
2Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine
3Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
多発性硬化症
,
アンケート
,
疲労
Keyword:
多発性硬化症
,
アンケート
,
疲労
pp.405-411
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202478
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 [背景]多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)のリハビリテーション支援を目的とした現況調査を実施し,リハビリテーション治療にかかわる問題点を把握することを目的とした.[対象]MSの診断を医療機関で受けた全国のMS患者を対象とした.[方法]2020年10月1日から2021年3月31日を調査期間としたインターネット調査を行った.全国のMS患者会代表者から患者会会員にアンケート調査の通知をしてもらい,回答を得た.[結果]有効回答者数は425名であった.リハビリテーション治療によって,歩きづらさや日常生活のしづらさに対して,自覚的に効果を得られていることが示された.一方,リハビリテーション治療後に疲れやすさの改善を自覚されていない例が多いという現状がわかった.[結語]MS患者におけるリハビリテーション治療は一定の効果を示すことが示唆された.今後の課題として,本邦MS患者における疲労の軽減を目的とした介入を確立することが重要である.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.