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実践講座 ケースレポート:神経筋疾患の在宅リハビリテーション・2
脊髄小脳変性症
Home-based rehabilitation for persons with spinocerebellar degeneration
清水 美紀
1
,
藤井 智
1
Miki Shimizu
1
,
Satoshi Fujii
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
脊髄小脳変性症
,
転倒予防
,
移動支援
,
環境整備
Keyword:
脊髄小脳変性症
,
転倒予防
,
移動支援
,
環境整備
pp.391-396
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202476
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横浜市総合リハビリテーションセンターでは,在宅で生活する障害児・者に対し,リハビリテーションを提供している.脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration:SCD)に対しても,移動方法や日常生活活動(activities of daily living:ADL)の工夫や環境整備などにかかわる機会が多い.
SCDは,歩行時のふらつき,手足の失調,ろれつが回らないなどの症状が出現し,緩やかであるが,全身へと症状が進行する疾患である.本邦における在宅神経難病者を対象とした前向き調査結果(39日間)では,SCDで転倒が生じる割合は55%であったとの報告がある1).バランス障害に加え,上肢の測定障害により手すりなどの支持物をつかみ損ねることもあり,転倒に至っていなくとも,高い確率で転倒の危険性を抱えている.
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