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特集 身近になったICTリハビリテーション
仮想現実(VR)技術を用いたトレーニング
Virtual reality-guided training in rehabilitation medicine
原 正彦
1,2
Masahiko Hara
1,2
1株式会社mediVR
2島根大学地域包括ケア教育研究センター
1Department of Medical Device Development, mediVR
2Center for Community-Based Healthcare Research and Education, Shimane University Faculty of Medicine
キーワード:
アフォーダンス
,
再プログラミング
,
点推定
,
脳皮質の再編成
,
非言語コミュニケーション
Keyword:
アフォーダンス
,
再プログラミング
,
点推定
,
脳皮質の再編成
,
非言語コミュニケーション
pp.351-358
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202470
- オープンアクセス
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- 参考文献 Reference
はじめに
近年,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行の影響を受け,人対人の接触を避けるためのデジタル技術を用いた医療の効率化や,厚生労働省が解禁したオンライン診療の枠組みを用いた新たな医療提供体制の構築に注目が集まっている.われわれは大阪大学における産学連携活動を通して仮想現実(virtual reality:VR)技術を応用したリハビリテーション用医療機器「mediVRカグラ」を開発し2019年3月より一般販売を開始している1-3).本機器は座位トレーニングで安全に治療ができる一方で,その独自性のある高い治療効果に期待が集まっている1,2).この治療効果は脳の再プログラミングという概念によって説明可能であり,本稿ではリハビリテーション医学の分野におけるmediVRカグラを用いたトレーニングの実際とその臨床効果に関して概説したい.
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