Japanese
English
特集 身近になったICTリハビリテーション
遠隔心臓リハビリテーション
Remote cardiac rehabilitation
谷口 達典
1
Tatsunori Taniguchi
1
1株式会社リモハブ
1Remohab Inc.
キーワード:
心臓リハビリテーション
,
遠隔医療
,
デジタルヘルス
Keyword:
心臓リハビリテーション
,
遠隔医療
,
デジタルヘルス
pp.343-349
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202469
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はじめに
従来,医療における医療者と患者のタッチポイントは医療機関がメインであり,自ら受診できない場合には時に訪問医療が行われてきた.しかし,患者は医療機関で生活しているのではなく,自宅で生活を送っている.この在宅での活動や豊富な医療情報に関して,どのような意義があるのかについては長らくの間ブラックボックスであった.
しかし,近年インフラの拡充や通信コストの低減などにより,インターネットを活用した遠隔医療が実施可能となってきた.このような新しい情報技術を応用した医療は,欧米ではe-Health(electronic health records telemedicine)やtelemedicineと呼ばれる.これによって,在宅での患者の見守りや介入といった研究開発が世界各国で進められている.特に,現在世界を席巻している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は遠隔医療の必要性を後押しし,世界的にも遠隔医療が爆発的に普及している.
本稿では,そのような遠隔医療の中でも情報通信技術(information and communication technology:ICT)を活用したオンライン管理型心臓リハビリテーションについて最新の臨床研究とその可能性について概説する.
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