Japanese
English
特集 身近になったICTリハビリテーション
神経筋疾患の遠隔リハビリテーション
Telerehabilitation for neuromuscular disorders
西口 真意子
1
Maiko Nishiguchi
1
1関西労災病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Kansai Rosai Hospital
キーワード:
遠隔リハビリテーション
,
オンライン診療
,
情報通信技術
,
ICT
,
リアルタイム
,
テレビ電話
Keyword:
遠隔リハビリテーション
,
オンライン診療
,
情報通信技術
,
ICT
,
リアルタイム
,
テレビ電話
pp.335-341
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202468
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はじめに
神経筋疾患は進行性のものや寛解増悪を繰り返すなど長期の経過をたどる疾患が多く,長期にわたるフォローが必要である.患者の日常生活動作(activities of daily living:ADL)や生活の質(quality of life:QOL)の維持・向上や,摂食嚥下障害・栄養障害などの合併症を防ぐためにも,継続的なリハビリテーション治療が重要である.そのためには在宅リハビリテーションとケアプランの構築が重要となってくるが,文書指示だけでは十分なリハビリテーションプランを共有できていないことを経験する.病院では実際の生活場面を見ることができないため,外来の評価だけでは患者の生活に合ったリハビリテーションプランの提示が難しい場合もある.関西労災病院(以下,当院)では神経内科に通院している神経難病患者に対し,情報通信技術(information and communication technology:ICT)を用いたオンライン診療を導入し,遠隔リハビリテーションを実施している.
本稿では,当院の取り組みと実際の症例,オンライン診療の利点と課題,今後の展望について述べる.
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