Japanese
English
特集 精神疾患診療へのデジタルツールの活用
認知症ちえのわnet
Ninchisho Chienowa-net: Circle of wisdom about dementia care
數井 裕光
1
Hiroaki Kazui
1
1高知大学医学部神経精神科学講座
1Department of Neuropsychiatry, Kochi Medical School, Kochi University, Kochi, Japan
キーワード:
認知症の行動・心理症状
,
behavioral and psychological symptoms of dementia
,
BPSD
,
家族介護者支援
,
family caregiver support
,
情報通信技術
,
information and communication Technology
,
ICT
,
奏効確率
,
success rate
,
非薬物療法
,
non-pharmacological therapy
Keyword:
認知症の行動・心理症状
,
behavioral and psychological symptoms of dementia
,
BPSD
,
家族介護者支援
,
family caregiver support
,
情報通信技術
,
information and communication Technology
,
ICT
,
奏効確率
,
success rate
,
非薬物療法
,
non-pharmacological therapy
pp.103-110
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670010103
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抄録
認知症の人のさまざまな行動や症状に対する適切な対応方法を,いつでも誰でもが閲覧できるウェブサイトがあったらよいなと思い,「認知症ちえのわnet」を作った。本ウェブサイトでは,日常生活の中で,認知症の人の家族などが,①困る行動や症状,②これに対して,家族などが行った対応方法,③これによって行動や症状が軽減したか,介護負担が減ったかなどの情報のセットをケア体験と呼び,これをインターネットを介して収集している。そしてその中から,同様の行動/症状で,かつ同様の対応方法のケア体験を抽出し,さらにその中で行動/症状が軽減したなどのケア体験数の割合を計算し,奏効確率として公開している。本ウェブサイトには,そのほか,設問に対してYesかNoで答えていくと適切な対応方法案に導かれる「認知症対応方法発見チャート」,性別,原因疾患,要介護度の情報を基にして,ケアに役立つ情報を集めた「パーソナルBPSDケアノート」,対応方法案も思いつかない時に利用できる「対応方法を教えて!!」がある。
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