Japanese
English
特集 リハビリテーションにおける臨床倫理と合理的配慮
脳卒中・神経難病の臨床倫理
Clinical ethics for stroke patients with intractable neurological diseases
今長谷 尚史
1
,
瀧本 禎之
2,3
Hisashi Imahase
1
,
Yoshiyuki Takimoto
2,3
1自治医科大学麻酔科学・集中治療医学講座集中治療医学部門
2東京大学大学院医学系研究科医療倫理学
3東京大学医学部附属病院患者相談・臨床倫理センター
1Division of Intensive Care, Department of Anesthesiology and Intensive Care Medicine, Jichi Medical University School of Medicine
2Department of Biomedical Ethics, Guraduate School of Medicine, The University of Tokyo
3Patient Relations and Clinical Ethics Center, The University of Tokyo Hospital
キーワード:
医学的判断の不確実性
,
事実認識
,
価値判断
,
倫理的判断
,
臨床倫理委員会
,
臨床倫理コンサルテーション
,
医療安全講習会
Keyword:
医学的判断の不確実性
,
事実認識
,
価値判断
,
倫理的判断
,
臨床倫理委員会
,
臨床倫理コンサルテーション
,
医療安全講習会
pp.25-31
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202401
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はじめに
脳卒中の患者や神経難病を持つ患者の治療方針を決定するにあたり,大きく分けると3つの問題があり,倫理的問題が生じやすい.
1.現在の状態は把握できるが,今後どのような状態になるかについての予測が難しい.
2.患者本人の意思確認が困難である場合が多い.事前の意思表示があっても,適切かどうか評価が必要である.
3.状況が変わっていくなかで,患者本人もしくは代理意思決定者である家族らの意思が変化し得る.
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