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レター
看護部倫理委員会のディスカッション:日本とアメリカの状況
A discussion of nursing ethics committees in Japan and USA
小西 恵美子
1
,
坂本 明子
2
Emiko KONISHI
1
,
Akiko SAKAMOTO
2
1鹿児島大学医学部
2水戸赤十字病院
1Faculty of Medicine, Kagoshima University
2Japanese Red Cross Mito Hospital
キーワード:
看護部倫理委員会
,
研究倫理審査委員会
,
臨床倫理委員会
,
日本
,
アメリカ
,
nursing ethics committees
,
institutional review board
,
clinical ethics committee
,
Japan
,
USA
Keyword:
看護部倫理委員会
,
研究倫理審査委員会
,
臨床倫理委員会
,
日本
,
アメリカ
,
nursing ethics committees
,
institutional review board
,
clinical ethics committee
,
Japan
,
USA
pp.75-77
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
最近、日本では看護部倫理委員会の設置が急速に進んでいる。これは世界的には例外のようで、国際看護師協会2013年大会などの折に外国の参加者に聞き取りをしたところ、看護部独自の倫理委員会をもっている国はなく、どの国も、院内に研究倫理委員会(IRB)と臨床倫理委員会(CEC)が別々にあり、委員は、医師、ナース、MSW、PTなどの多職種で、看護の研究はIRB、看護実践の倫理問題はCECで、それぞれ多職種間で審議されているとのことであった(調査国:ベルギー、オランダ、スペイン、イラン、台湾、韓国、オーストラリア、アメリカ、北欧4国)。こうして見ると、日本の看護部倫理委員会は世界的にはユニークな存在で、今後の発展が期待される。他方、「なぜ看護だけ別個なのか?」「多忙な看護業務とどう折り合いを?」「研究倫理と臨床倫理の機能の整理は?」などをクリアしていく必要もあるだろう。
本学会第6回年次大会の交流集会(2013年6月8日、鹿児島)で、「アン先生と語ろう看護部倫理委員会:役割は倫理審査? 臨床倫理? その両方?」1を開催した。本稿では、Anne J. Davis先生(以下、アン先生)の講演とQ&Aの概要をお伝えし、臨床看護師である共同企画者がこの集会を振り返る。なお、アン先生はカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)と長野県看護大学の名誉教授で、「世界の看護倫理の母」と称されている。
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