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短報
急性期病院における上腕筋周囲長・下腿周囲長の調査結果
A study on midarm muscle circumference and calf circumference in the acute care hospital
小林 龍生
1
,
尼子 雅敏
1
,
長尾 陽子
1
,
倉橋 利佳
1
Tatsuo Kobayashi
1
,
Masatoshi Amako
1
,
Youko Nagao
1
,
Rika Kurahashi
1
1防衛医科大学校病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation Medicine, National Defense Medical College
キーワード:
下腿周囲長
,
上腕筋周囲長
,
栄養評価
,
退院帰結
,
急性期病院
Keyword:
下腿周囲長
,
上腕筋周囲長
,
栄養評価
,
退院帰結
,
急性期病院
pp.69-73
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202133
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要旨 【背景】急性期病院では患者の全身状態が不良で栄養評価も困難だが,上腕筋周囲長,皮下脂肪厚,下腿周囲長はベッドサイドで簡単に評価可能であるため,退院帰結との関係を調査した.【対象・方法】上腕周囲長,皮下脂肪厚,下腿周囲長のデータがある347例で,64歳以下の非高齢者,前期高齢者,後期高齢者の年齢層別検討と,自宅退院,転院,死亡退院の退院帰結別検討を行った.【結果】非高齢者,前期高齢者,後期高齢者の上腕筋周囲長の平均は男性24.8cm,22.6cm,21.0cm,女性20.6cm,20.7cm,19.9cm,下腿周囲長は男性34.9cm,31.9cm,28.8cm,女性32.3cm,31.5cm,29.6cmであった.自宅退院,転院,死亡退院例の上腕筋周囲長は男性24.0cm,22.4cm,20.3cm,女性20.5cm,20.3cm,18.7cm,下腿周囲長は男性34.4cm,30.7cm,27.7cm,女性32.0cm,29.9cm,28.7cmであった.【結語】急性期病院でサルコペニアが存在すること,および転院例は自宅退院例に比べ男性の上腕筋周囲長と男性女性の下腿周囲長が小さく,栄養状態や筋量が退院帰結に影響することが示唆された.
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