事務長の業務を考える・9
税務調査と事務長の役割
萩田 強
1
1伊藤病院
pp.863
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901333
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最近は,民間病院でも赤字の病院の割合が年々増加しているが,民間病院の場合は,黒字であればそのほとんどの病院が,法人税あるいは所得税を課せられている.税金を払っている民間病院と,税金を払っていない公的病院とでは,経営を考えていく上で大きな差があるといわれているが,当然民間の場合は,病院に限らず税金を考えないで経営は成り立たない.
民間の小病院でも今日では,病院会計準則に則って経理処理がなされているところが多いと思うが,まだ一部には経理事務については,会計事務所などに任せている病院もあるように聞く.中規模以上の病院では当たり前のことであるが,小病院でも病院の中に,経理,税務に関してある程度の専門知識をもったものがいる必要があると思う.
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