ひと
第58回日本リハビリテーション医学会学術集会会長になられた和歌山県立医科大学リハビリテーション医学講座教授 田島文博 氏
梅津 祐一
1
1医療法人共和会小倉リハビリテーション病院
pp.1
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202121
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1978(昭和53)年,福岡県北九州市に開学した産業医科大学の第一期生として,田島文博先生は入学されました.東京のご出身で,ご両親は豊島区雑司ヶ谷でご商売をされており,目白の田中角栄邸にも出入りされていたと聞いています.お母さまが福岡のお生まれということもあり,九州の大学に入学されるのも抵抗感がなかったものと思います.産業医養成と産業医学の振興を目的にした大学の第一期卒業生としての義務感も相まって,田島先生は産業医への就職とリハビリテーション医学講座への入局を悩まれましたが,後者を選ばれたことは,人生最高の選択だったのではないでしょうか.
物事の本質を徹底的に追求し,理にかなう検証を自分自身でやり遂げる姿勢は,研修医の時から強くもっておられました.当時の故 緒方甫教授は,そのような先生の性格を「粘着気質」といって笑いながら褒めておられました.そのような姿勢はリハビリテーション科医になられ36年,変わることなく貫き,リハビリテーション医学領域に大きな功績を残され,また多くの医師,研究者,リハビリテーション専門職らを育成されました.その業績が評価され,第58回日本リハビリテーション医学会学術集会を主宰されるに至ったことを,大学の後輩として大変嬉しくまた誇らしく思います.
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