編集後記

　第28回「総合リハビリテーション賞」が外川 佑先生（新潟医療福祉大学リハビリテーション学部作業療法学科）らによる論文に決定いたしました．おめでとうございます！　本年の対象論文は33本．年間100本を超える投稿論文の中から選出されるのはたった1本．この狭き門を通過した受賞論文のタイトルは，「右半球損傷患者の神経心理学的検査，ドライビングシミュレータ，実車評価と運転可否判定の関係」（「研究と報告」第47巻4号掲載）．実は「自動車運転」がテーマの論文が受賞するのは，第23回（2015年），第25回（2017年）に続く3回目．過去5年間で3本が「自動車運転」をテーマとした論文です．研究テーマにもトレンドがあるようです．もちろんこのテーマだから受賞しやすいということは一切ありません．受賞論文は編集委員会による厳正なる審査によって選出されています．

　リハビリテーションとは「全人間的復権」．そしてそれを実現するのが「総合リハビリテーション」であると本賞創設者の上田敏先生はおっしゃっています．「総合リハビリテーション」の名のとおり，今後も幅広いテーマの論文をお待ちしております．