編集後記

　今月の特集は「宇宙医学とリハビリテーション」．「宇宙」と「リハビリテーション」のキーワードで浮かぶ光景は，日本人で初めて宇宙に行った秋山豊寛さんが地球に帰還したときの姿．「宇宙から帰ってくると身体があんなにふにゃふにゃになっちゃうんだ……」と，とても衝撃を受けたものです．「地球は青かった」のガガーリンから今年で54年．8日間の滞在だった秋山さんから25年．2013〜2014年の若田光一さんの滞在期間は6か月以上．今後さらに宇宙開発が進めば宇宙滞在期間もどんどん増えるわけで，宇宙開発の進歩に「リハビリテーション」はまさに必要不可欠．「リハビリテーション」はなんと広大な分野かと改めて思いました．

　さて，宇宙開発と言えば「アポロ計画」．その絶頂は何といってもアポロ11号の有人月面着陸．その歴史的瞬間のちょうど1週間前に生まれた私は得意げに自分のことを「宇宙世代」とか「月世代」と称していたのですが，カラオケで年下の友人が歌っていた「アポロ」という曲（この曲も十分古い？）を聴いて愕然としました．僕らが生まれてくるずっとずっと前って……おいおい．