Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「ぼけますから、よろしくお願いします。」—現代日本で80代・90代を生きるということ
二通 諭
1
1札幌学院大学
pp.925
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201756
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「ぼけますから、よろしくお願いします。」(監督/信友直子)は,アルツハイマー型認知症を患った母・文子と耳が遠くなった父・良則の老老介護の日常と,そこに一人娘である監督・直子自身の主観を取り込んだドキュメンタリー.
2018年公開時の年齢は文子89歳,良則98歳.1961年生まれの直子はといえば,2005年に子宮摘出手術を受け,2006年にはインドで列車事故に遭い重傷を負い,さらに2007年には乳癌を宣告され抗がん剤治療や手術を受けるなど,満身創痍.自身の乳癌闘病記については,セルフドキュメンタリー「おっぱいと東京タワー〜私の乳がん日記」(2009年)として発表.転んでもただでは起きない精神の持ち主であることがわかる.
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