Japanese
English
特集 外科手術と感染症
II. 各論
9. ICU・重症患者
1)人工呼吸器関連肺炎とその対策
Prevention and treatment of ventilator-associated pneumonia
常俊 雄介
1
,
山吹 匠
1
,
加藤 健太郎
1
,
高田 実
1
Y. Tsunetoshi
1
,
T. Yamabuki
1
,
K. Kato
1
,
M. Takada
1
1手稲渓仁会病院外科
キーワード:
人工呼吸器関連肺炎
,
VAP予防バンドル
,
抗菌薬治療
Keyword:
人工呼吸器関連肺炎
,
VAP予防バンドル
,
抗菌薬治療
pp.606-612
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_606
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人工呼吸器関連性肺炎(ventilator-associated pneumonia:VAP)は人工呼吸開始48時間以上経過後に発症した肺炎と定義される.VAPは院内感染,院内死亡の重要な一因である.その発症には気管チューブや人工呼吸器回路を介した誤嚥などが関与し,多角的なバンドルアプローチで発症予防に努める.VAPの診断にはゴールドスタンダードはないが,緑膿菌やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの関与を想定し,各施設のアンチバイオグラムを活用し,早期に治療を行う.起因菌確定後はde-escalationを行い耐性菌を予防する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023