Japanese
English
入門講座 リハビリテーション医療のエビデンス—理学療法・3
呼吸器疾患
Evidence of physiotherapy in patients with chronic respiratory disease
神津 玲
1,2
,
北川 知佳
3
,
田中 貴子
1
Ryo Kozu
1,2
,
Chika Kitagawa
3
,
Takako Tanaka
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科理学療法学分野
2長崎大学病院リハビリテーション部
3長崎呼吸器リハビリテーションクリニックリハビリテーション科
1Department of Physical Therapy Science, Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences
2Department of Rehabilitation Medicine, Nagasaki University Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Nagasaki Pulmonary Rehabilitation Clinic
キーワード:
呼吸器疾患
,
理学療法
,
運動療法
,
呼吸リハビリテーション
Keyword:
呼吸器疾患
,
理学療法
,
運動療法
,
呼吸リハビリテーション
pp.557-562
発行日 2019年6月10日
Published Date 2019/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201664
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はじめに
呼吸器疾患における理学療法は,内科系から外科系疾患,小児から高齢者まで,その対象は多岐にわたっている.また,その位置づけは呼吸リハビリテーションの一手段であり,昨今のシームレスなリハビリテーション・サービスの必要性(図1)1)が提唱されているなかで,急性期から慢性安定期,さらには集中治療室から在宅へとさまざまな病期においても適用されている.
本邦では,超高齢社会へと急速に進展している背景から,特に高齢者を中心とした慢性呼吸器疾患に対する理学療法ニーズの高まりとともに,臨床研究報告が増加,さまざまなエビデンスが明らかにされている.本稿では慢性呼吸器疾患,なかでも臨床的に重要な慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)と間質性肺疾患(interstitial lung disease;ILD)の安定期を主たる対象とした理学療法手段のエビデンスについて概説する.
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