連載 リハビリテーション医療に必要な薬物治療・第5回
関節リウマチ
田中 良哉
1
Yoshiya Tanaka
1
1産業医科大学医学部第1内科学講座
キーワード:
関節リウマチ
,
治療
,
抗リウマチ薬
,
寛解
Keyword:
関節リウマチ
,
治療
,
抗リウマチ薬
,
寛解
pp.483-487
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201642
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関節リウマチは,関節滑膜炎を病態の主座とする全身性自己免疫疾患(膠原病)である.30〜50歳台の女性に好発し,約70万人の患者数を数える.関節リウマチに伴う多関節の疼痛・腫脹やこわばりなどの臨床症候,関節変形が日常生活の質(quality of life;QOL)を著しく損なう.関節破壊は発症早期から進行し,いったん変形すると不可逆的な身体機能障害を引き起こすため,早期からの適正な診断と治療が必要である.また,多くの患者が発熱,倦怠感を訴え,乾燥性角結膜炎,唾液腺炎,間質性肺炎などの関節外臓器障害をしばしば伴う.治療の有害事象も含め全身の内科的な管理が必要である.
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