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特集 介護ロボットの開発と普及
福祉用具・介護ロボットに係る実用化支援
Project to support practical use of technical aids and/or care robotics
五島 清国
1
Kiyokuni Goshima
1
1公益財団法人テクノエイド協会企画部
1Planning Department, The Association for Technical Aids
キーワード:
福祉用具
,
ロボット
,
実用支援
Keyword:
福祉用具
,
ロボット
,
実用支援
pp.219-227
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201577
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はじめに
高齢者や障害者の自立を支援し,介護者の負担を軽減する福祉用具・介護ロボットは,利用者の心身機能の維持・向上,さらには活動や参加を促すものとして,大切な役割を果たすものである.
一方,これらの介護ロボットなどを安全で快適に利用するためには,利用者の身体的および心理的,精神的な要因はもちろんのこと,住環境や介護者の有無など,日常生活に適用した用具を選択することが重要であり,当該用具の性能や機能に熟知した販売従事者をはじめ,医療・福祉の関係者,とりわけリハビリテーションなど専門職の関与が不可欠といえる.
少子高齢化が進展するわが国では,高齢者や障害者のニーズは多様化・複雑化しており,2018年6月に閣議決定された「未来投資戦略2018」では,ロボット技術の介護利用に係わる重点分野に基づき,ロボット・センサーについて,利用者を含め介護現場と開発者などをつなげる取り組み,現場のニーズを捉えた開発支援および介護現場への導入・活用支援を一層進めるとされた(表1).
本稿では,現在,国内で行われている福祉用具・介護ロボットに関する取り組みの一部について紹介する.
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