書評
辻 哲也 編 高倉保幸,髙島千敬,安藤牧子 編集協力「《標準理学療法学・作業療法学・言語聴覚障害学 別巻》がんのリハビリテーション」
内山 靖
1
1名古屋大大学院神経系理学療法学
pp.1107
発行日 2018年11月10日
Published Date 2018/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201483
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リハビリテーション科医,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士の編集体制によって,2018年4月に『がんのリハビリテーション』が発刊されました.がん対策基本法が2006年6月に成立し,がん患者の状況に応じた良質なリハビリテーションの提供が求められました.2007年から,がんのリハビリテーション研修ワークショップ(CAREER)が開始され,医師,看護師,リハビリテーション専門職によるチーム医療の普及啓発が進められています.
本書は7章272ページと比較的コンパクトですが,病期ごとの実践を念頭に置きつつ代表的ながん種の症状やリスク管理を踏まえて,運動耐容能,摂食嚥下,浮腫に対する具体的な対応に言及し,さらに心のケアについて取り上げた充実した内容となっています.
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