書評
伊藤利之 監修 小池純子,半澤直美,高橋秀寿,橋本圭司 編「こどものリハビリテーション医学(第3版)—発達支援と療育」
安保 雅博
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学
pp.344
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201276
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日進月歩で成長を続ける医療水準を背景に,少子高齢化が進んでいます.このことは,要するに「障害を持った人が増える」ということになります.しかもこの世の中,今後さらに情報化社会が進み,価値観の相違や権利意識,個別化,自己主張はより強くなるでしょう.また,必要な時期に必要なサービスを受けられる環境を求められるでしょう.
例えば,おとなの場合,地域包括ケアシステムを構築できる資質と環境があり,高度急性期医療や急性期医療,包括病棟,回復期リハビリテーション後の在宅施設,サービスを周辺に整備することによりチームケアや情報の共有が可能となり,住み慣れた地域においてノンストップで最期まで安心して任せることが可能になるところに,全てが集約されていくことになるでしょう.まさに,これからは医療と介護がしっかりと手を取り1人の人を最期までサポートできる体制づくりが必須となるでしょう.
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