書評
伊藤利之(監修)「発達障害児のリハビリテーション―運動発達系障害と精神発達系障害」
朝貝 芳美
1
1信濃医療福祉センター
pp.767
発行日 2008年8月10日
Published Date 2008/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101308
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少子化,周産期医療の進歩や自立支援法の制定など社会情勢の変化により,障害児をとりまく環境は大きく変化してきています.障害児療育は障害の重度重複化,多様化,発達障害児の増加,被虐待児など家族関係の崩壊や核家族化を背景とした育児能力の低下など多くの課題を抱えており,障害児療育に係るものは時代の流れを敏感に察知し,対応することが求められています.近年,子育てを支援する社会のセイフティネットとしての療育の役割はますます重要となってきており,それぞれの地域で地域の特長を生かした療育が実践されてきています.
そのようななかで,早くから障害種別を越えた地域療育を実践し,近年の発達障害児の増加に対して横浜市の地域療育の中心となって先進的な療育を実践してきた横浜リハビリテーション事業団スタッフの方々が,20年間培ってきた療育技術の集大成として,療育の現場で役立つように具体的にまとめ上げたのが本書「発達障害児のリハビリテーション」と言えましょう.
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