巻頭言
西高東低!?〜思えば遠くへ来たものだ
松元 秀次
1
1日本医科大学大学院医学研究科リハビリテーション学分野
pp.207
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201237
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「思えば遠くへ来たもんだ」は,武田鉄矢率いる海援隊の楽曲である.故郷を遠く離れた九州人には思い入れが強い曲といえる.1978年(昭和53年)の古い曲だが,「贈る言葉」とともにご存知の方も多いであろう.2017年7月に鹿児島から日本医科大学へ異動した小生は,まだまだ東京ビギナーであり(脱稿時点で半年間),この曲をネットで再生すること数十回.決してホームシックにかかっている訳ではなく,むしろ文化の違いを楽しんでいる.そこで最近感じたことをリハビリテーション医療中心に勝手気ままに書いてみることにした.あらかじめ断っておくが,あくまでも私見が多く,関東圏の先生方はお気を悪くされないで目をお通しいただきたい.
まず何が違う? かであるが,文化が違う.東京のほうが,ヒトが多い,モノが高い,何でも手に入る,居酒屋は狭いなどなど.仕事上の出会いは圧倒的に多い.時間の流れは圧倒的に速く感じる.東京のヒトは冷たい! といわれるが,半分正解で半分間違い.江戸っ子を親子3代にわたって下町に住んでいると定義づけるならば約1割が江戸っ子であるからして,東京のヒトそのものの議論が無意味だろう.リハビリテーション専門誌としてはポイントがずれてしまいそうなので,まずは九州のリハビリテーション医療について述べる.
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