Japanese
English
特集 排尿ケアとリハビリテーション
認知症患者
Rehabilitation for dementia Patient who is Suffering from lower tract dysfunction
西村 かおる
1
Kaoru Nishimura
1
1日本コンチネンス協会
1Japan Continence Action Society
キーワード:
機能性尿失禁
,
BPSD
,
排尿日誌
,
排尿誘導
Keyword:
機能性尿失禁
,
BPSD
,
排尿日誌
,
排尿誘導
pp.1013-1017
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201117
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はじめに
認知症とは,「一度正常に達した知能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し,日常生活や社会生活において支障を来すようになった状態をいい,それが意識障害がないときにみられる」1)と定義されている.下部尿路障害が日常生活や社会生活に著しく支障を来すことは認知症の有無に限らないが,特に認知症をもつ方の場合は,自分で処理ができず,介護者や家族に大きな負担となり,深刻化する可能性が高くなる.しかし,下部尿路障害の多くは,改善できる点があるにもかかわらず「認知症のせい」,「年だから仕方ない」とあきらめられていることが多い.本稿では,認知症をもつ方たちの下部尿路障害をきちんとアセスメントし,少しでも改善できることを目指したリハビリテーションについて述べる.
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