Japanese
English
特集 排尿ケアとリハビリテーション
排尿障害の病態生理と評価
Pathophysiology and evaluation of urinary disturbance
仙石 淳
1
,
乃美 昌司
1
Atsushi Sengoku
1
,
Masashi Nomi
1
1兵庫県立リハビリテーション中央病院泌尿器科
1Department of Urology, Hyogo Rehabilitation Center Hospital
キーワード:
排尿障害
,
下部尿路機能障害
,
神経因性膀胱
,
機能性尿失禁
Keyword:
排尿障害
,
下部尿路機能障害
,
神経因性膀胱
,
機能性尿失禁
pp.985-992
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201110
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はじめに
リハビリテーション患者の排尿障害がリハビリテーションの遅延と日常生活動作(activities of daily living;ADL)の改善を阻害し,その後の在宅復帰率に影響していることは以前から指摘されているところであり1),リハビリテーション患者の排尿障害への取り組みはリハビリテーション医療の質の向上と効率化に欠かせない項目といえる.しかしながら,その原因は多岐にわたり,なかでも頻度の高い神経因性膀胱や前立腺肥大症などのようにリハビリテーションと平行して治療が必要となる場合も少なくない.したがって,リハビリテーション患者の排尿障害を正しく評価し,適切に対処できることがリハビリテーション医療にかかわる医療者に求められるところである.本稿では排尿障害全般の病態生理とその評価および治療方針につき概説し,リハビリテーション患者における排尿障害への理解の一助としたい.
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