書評/ニュース
宮尾益知・橋本圭司 編集「発達障害のリハビリテーション—多職種アプローチの実際」/「あなたに合う競技は」ウェブで診断,チーム検索も—日本財団パラサポセンター
本田 真美
1
1みくりキッズくりにっく
pp.710
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201017
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
20年前,発達障害の概念がここまでの広がりをみせるとはだれが想像したであろうか.診察室や教室で「ちょっと気になる」子どもたちは,「障害」という括りのなかでクローズアップされ,その診断,治療,対応,制度の改正などについてさまざまな専門家たちが議論を重ねてきた.
普通学級に通う子どもたちの約7%が発達障害のスペクトラムをもつ,という文部科学省の衝撃的な発表は話題となったが,発達障害という概念自体がスペクトラムであり正常か異常かの境界線は曖昧なものである.その境に「社会適応」というキーワードは重要であり,実際に社会で「適応」している発達障害のスペクトラムをもつ児(者)の数は想像をはるかに超え,そのなかには異彩を放つ大活躍をしている方々が大勢いると推測される.
![](/cover/first?img=mf.1552201017.png)
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.