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研究と報告
高齢入院患者の在宅復帰(日中独居,または独居)を判定するための臨床指標の検討
Examination of the cutoff value to permit home discharge destination(single-living or single-living, daytime only)for elderly inpatients
鈴木 寛道
1
,
木植 宏美
1
,
加藤 一央
1
,
加藤 徹男
1
Hiromichi Suzuki
1
,
Hiromi Kiue
1
,
Kazuhiro Kato
1
,
Tetsuo Kato
1
1公益社団法人地域医療振興協会石岡第一病院リハビリテーション室
1Japan Association for Development of Community Medicine Ishioka Dai-ichi Hospital
キーワード:
日中独居
,
高齢患者
,
サルコペニア
Keyword:
日中独居
,
高齢患者
,
サルコペニア
pp.149-155
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200856
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要旨 【目的】高齢入院患者の在宅復帰可否を判定するための臨床指標を検証すること.【方法】高齢患者100名(平均年齢84.2歳)について入院中に各種評価法〔身体機能,精神機能,日常生活動作(activities of daily living;ADL),栄養状態〕を実施後,転帰結果によってA群「独居,日中独居にて在宅復帰」,B群「介護下にて在宅復帰,施設入所」の2群に分類した.続いて2群間の有意差をt検定で検証し,p<0.01となった評価については群分けを最適分類するためのカットオフ値をreceiver operating characteristic curve(ROC)曲線から算出した.【結果】有意差が得られた評価法のなかで,カットオフ値の精度が最も高い評価法はModified Physical Performance Test;MPPT)であった.またMPPTを構成する全9テストのなかで最も在宅復帰に関連した因子は下肢筋力評価であった.【考察】高齢入院患者の在宅復帰判定には,MPPT 10/36点以上または30秒椅子立ち上がりテスト(30-second Chair-Stand Test;30 CST)4回以上が目安となる.
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