Japanese
English
特集 療育/小児リハビリテーション
急性期リハビリテーション
Early mobilization in critically ill children
稲員 惠美
1
Emi Inakazu
1
1静岡県立こども病院診療支援部リハビリテーション室
1Department of Rehabilitation, Shizuoka Children's Hospital
キーワード:
小児
,
急性期
,
理学療法
Keyword:
小児
,
急性期
,
理学療法
pp.761-767
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200702
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はじめに
小児急性期リハビリテーションにおける3本柱は,①「呼吸理学療法」,②「身体機能障害」に対する理学療法に加え,小児特有の,③「発達援助」である.
小児急性期のリハビリテーションではfirst contactは「呼吸理学療法」であることが多いが,同時に必要な理学療法や発達援助などを加える必要がある.成人領域から注目されているICU獲得性筋力低下(intensive care unit acquired weakness;ICUAW)が小児でも報告され始めている1)が,未熟性や未発達性にマスキングされて顕在化しにくいため,早期から発症の潜在性を考慮に入れてかかわる必要がある.急性期医療の弊害にならず,子どものストレスの許容範囲で成人と同様に呼吸理学療法を含めた早期離床(early mobilization)の概念をもとに運動療法や発達援助を行うことが重要となる.
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